学校に銃は不要

お久しブリです。

昨晩、悲しいニュースを聞きました。
胸が押しつぶされそうになりました。

タリバン、学校襲撃…生徒に乱射141人死亡

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【イスラマバード=丸山修】パキスタン北西部ペシャワルで16日午前、武装集団が公立学校に侵入し、子供らに向けて銃を乱射した。

 軍の発表によると、少なくとも子供132人、教員ら9人の計141人が死亡した。犠牲者の多くは10代の児童・生徒とみられる。イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)が犯行声明を出した。

 学校は軍が設立し、軍関係者や一般家庭の子供たちが通っており、教育水準が高いとされ、男子と女子が学んでいる。軍の発表によると、事件当時は児童や教員ら1000人以上が試験などのため校内にいた。実行犯は7人で、突入した軍部隊との間で銃撃戦となった。校内は爆発音が響き渡り、児童らが逃げまどうなど大混乱に陥った。銃撃戦は約8時間に及び、実行犯は自爆または射殺され、全員死亡した。軍は960人を救出したと説明している。

 ロイター通信などによると、TTPの広報担当者は学校襲撃の理由について、「軍は我々の家族を殺害した。そのことをわからせるために学校を襲撃した」と述べた。軍が同国北西部の部族地域で行っているテロ掃討作戦への報復措置だと表明した。

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<パキスタン>犠牲は子供 襲撃のタリバン、マララさん銃撃

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 ◇タリバンの報道官、政府の掃討作戦に報復

 【チェンナイ(インド南部)金子淳】パキスタン北西部ペシャワルで起きた学校襲撃事件で犯行声明を出した武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は今年、パキスタン軍の集中攻撃を受けてきたが、反撃能力を維持している。アフガニスタンと同様、パキスタンの「テロとの戦争」も出口がまったく見えない。

タリバンのコラサニ報道官は、ロイター通信に、「我々が軍(運営)の学校を標的にしたのは、政府(軍)が我々の家族を狙っているからだ。やつらにも同じ痛みを味わわせたい」と語った。

 2013年の下院選挙に勝利し、首相に返り咲いたシャリフ氏は、「タリバンとの和平」の実現のため、今年2月には代表団による協議にこぎ着けた。だがその後もタリバン側が攻撃をやめなかったことから、6月にはタリバンなどが潜伏する北ワジリスタン管区に軍を投入し、掃討作戦を開始した。タリバンは、政府の作戦への報復として今回、学校を襲撃した。

 北ワジリスタン管区などアフガン国境地帯では、米国の無人機による空爆作戦も続けられている。タリバンの歴代指導者や司令官も米無人機によって殺害されてきた。タリバンに12年に銃撃されたパキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)は、今月10日のノーベル平和賞授賞式で「平和」と「教育」の重要性を改めて訴え、世界に感動を与えた。

 だが、その声はタリバンには届かない。パキスタンではタリバンの報復を恐れマララさんへの称賛をためらう住民が多い。また、マララさんを「反イスラム的な西洋思想にかぶれた人物」ととらえる、欧米的価値観への根深い反発もある。今回、タリバンが軍運営の学校を標的にしたのには、マララさんを積極的に支持しない住民感情につけこみ、タリバンへの支持拡大を図ろうとする狙いもある。

 パキスタンでテロ攻撃が盛んになったのは、01年のアフガン戦争開戦以降だ。米国の「テロとの戦争」に協力したムシャラフ政権(当時)への反発からだ。米軍の誤爆などで多数のアフガン住民が犠牲になったことから反米感情が高まった。

 オバマ米大統領は16日、「生徒や先生を狙う凶悪な犯罪によって、テロリストたちは彼らがいかに下劣であるかを示した」と強く非難する声明を出した。

 米軍などアフガン駐留軍は今月末で任務を終了し、アフガン戦争は大きな区切りを迎える。だが、アフガニスタン、パキスタン共に治安回復のめどはなく、今後もタリバンなど武装勢力による攻撃は続きそうだ。

 狙われたのは、軍関係者の子弟らが通い、幼稚園から高校まで一貫教育の教育施設。パキスタン政府・軍を敵視するタリバンは、陸軍参謀本部など軍関連施設を度々襲撃し、先月には印パ間のワガ国境で、国境警備隊を見学に来た観光客らに自爆攻撃をしかけ、約60人を死亡させていた。だが子供たちが通う教育施設を直接狙うのは異例で、内外に大きな衝撃を与えた。

 パキスタンのタリバンは2012年に、ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさんを銃撃した集団。

 今回の攻撃の理由について、TTPの報道官はAFP通信に対し、アフガン国境地帯の北ワジリスタン管区でパキスタン軍が実施しているタリバン掃討作戦への「報復」と語った。この報道官は、「子供ではなく、大人の兵士を殺害するよう指示してある」と話したが、実際には多数の子供たちが銃撃や爆発に巻き込まれて死亡した模様だ。

 逃げ出した教員の話では、襲撃後30分ほどしてから軍が到着し、学校を封鎖。教室に突入して武装集団の捜索に当たった。ペシャワルでは過去に自爆などの攻撃が相次いだことから市内の政府や軍関連の施設は厳しい警備体制が敷かれている。今回侵入した武装勢力は、軍服を着て学校への検問所をすり抜けた模様だ。

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至近距離から銃撃=無抵抗の子供「処刑」―パキスタン学校襲撃

【ニューデリー時事】パキスタン北西部ペシャワルの学校襲撃事件で、カイバル・パクトゥンクワ州のガニ情報相は17日、「犠牲者の大半は頭部に銃弾を受けていた」と明らかにした。至近距離から銃撃されたとみられ、無抵抗の子供たちを次々と「処刑」したイスラム武装勢力の残忍さに国内外から怒りが向けられている。
 州政府などによると、襲撃者7人は学校に隣接する墓地から敷地内に侵入し、二手に分かれて講堂と教室を目指した。多数の生徒が集まっていた講堂では、無差別に銃を乱射した後、床に伏せていた生徒の頭部に至近距離から銃弾を撃ち込み、1人ずつ射殺した。
 パキスタン軍報道官は記者会見で「襲撃者は生徒を人質に立てこもるつもりはなく、できる限り多くの生徒を殺害しようとした」と指摘。その一部がアラビア語を話していたことから、国外のテログループが関与した疑いもあると述べた。
 シャリフ首相は3日間の服喪を宣言し、政府庁舎前には半旗が掲げられた。首都イスラマバードなどでは16日夜から人々がろうそくを手に集まり、犠牲者に哀悼の意をささげるとともに、武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)に強い抗議を示した。 

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子どもを狙うのは、一番やってはいけないこと。
しかも学校を狙うなんて…残虐にも程があります。

どんな主義主張があっても、これでは誰からも理解されません。
世界から孤立するだけではないでしょうか。

この事件に関して世界中でもっともっと声が上がるとは思うのですが、
日本の教育界はどうでしょう…?

今日、学校や教室でこの件に関して言葉を発した教員はどれくらいいるでしょうか。
学校で子どもを狙うという残酷なテロについて、広く知ってもらい、
考えるきっかけにしてもらおうとした教壇側の人はどれくらいいたでしょうか。




本当は、昨日の記事の続きを書こうと思っていたのですが、
この話題に触れないではいられないと考えてメモしました。

この事件は、他人事にしてはいけない気がします。
世界的な非難がなければ、同じような惨劇が他の地域にも及んでしまうように思うのです。

日本では、今のところ大きなテロの心配もなく子ども達は学校に通えます。
これが当たり前である世の中が続くことを願っています。
しかし、その有難さを享受しているだけではいけないと思います。

ありがとうございました。





戦慄のテロ事件FILE

マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女


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