一流大学以外は職業訓練校!?

お久しブリです。

昔、塾生に「ブリさんが文部科学大臣になったら何をする?」
と聞かれたことがありました。

即座に答えたのが「全県平均を下回る高校から普通科をなくす」でした。
こんなことを言うと怒られてしまいそうですが、本音なので仕方ありません。

受験指導をしていると、5教科という枠の中ではパッとしない子でも、
みんながみんな、ものすごい能力を秘めていることを知ります。

たまたまその力が、ペーパーテストなどに反映されないだけで、
もっと違う分野であれば、その才能を開花させるのではないかと思わせる、
そんな子たちがたくさんいるのも事実です。

しかし多くの場合、受験という段になると、
小さな枠の中で身動きが取れず、窒息しそうになっています。

それは普通科という超限定された枠組みにも
問題があるのではないかと思うのです。
とりあえず普通科っていうのをそろそろ脱却するべきなのでは…。

画像の説明

以前も触れましたが、
最近の工業高校などは工学科ともいうべき実力を持った学校も多くなってきました。
専門科の学校に通う生徒たちも、一昔前とはまとっている雰囲気が違います。

自分の好きなことを求める中で、ある種の凄腕になるべく行動しているように思えます。
もちろん全てが全てそうでないとは思いますが。

しかし、せっかく入試を乗り越え高校に入学しても、
普通科の勉強がしたかった訳じゃないという理由から夏休みあたりで退学してしまうよりは
随分いいのではないでしょうか?

いきなり専門科というのも人によっては酷でしょうから、
色々な選択肢が試せる適性を判定する学校があっても良いかも知れません。



そんな私の妄想を超える刺激的な提案が現実になされているようです。
う~ん、ずいぶんと極端じゃない?と思わなくもありませんが、
こういう議論自体は大いに行うべきと思います。

L型大学とG型大学、一流以外は職業訓練校に ── 日本の教育と産業構造の行方は?

 文部科学省の有識者会議で提案されたL型大学とG型大学というキーワードをめぐってちょっとした騒動になっています。提案内容が、旧帝国大学と早慶といったいわゆる一流大学以外の大学は、アカデミックな教育をやめ、職業訓練に専念すべきという刺激的なものだったからです。

L大学とG大学とは?

 この提案を示したのは、経営共創基盤CEOの冨山和彦氏です。冨山氏は著名な経営コンサルタントで、産業再生機構のCOOを務めた人物としても知られています。冨山氏によれば、日本はグローバルに戦うごく一部の人材と、地域密着型の仕事に従事する多数の人材に二極分化しているとのことです。圧倒的に多数を占める、地域密着型の労働者の生産性を上げなければ、日本経済全体の底上げは難しいとして、一部の大学を除き、カリキュラムを職業訓練的なものに切り替えるべきだと主張したのです。いまの大学を、グローバル人材を育てる「G(グローバル)型大学」と、職業訓練校的な教育をほどこす「L(ローカル)型大学」とに分けて、教育しようというわけです。

 具体的には、職業訓練大学の経営学部や経済学部では、難しい経済理論を教えるのではなく、会計の基本知識や弥生会計といった会計ソフトの使い方を学ばせることを想定しているようです。

L型大学とG型大学、一流以外は職業訓練校に ── 日本の教育と産業構造の行方は?
[図]冨山和彦氏が示したL型大学で学ぶべき内容
提案のメリットとデメリット
 当然といえば当然ですが、この提案に対しては賛否両論が出ています。肯定的な立場の人は、現在の大学教育があまりにもビジネスの現場から遠いことなどを引き合いに、就職に結びつきやすいカリキュラムにすることは学生にとってメリットがあると考えているようです。一方、否定的な人は、大学のカリキュラム分離が一種の階層の固定化につながる可能性があることや、実利ばかりが重視され教養が軽視されることなどを懸念しています。

 これはあくまで冨山氏の提案で、具体的な議論はこれからなのですが、冨山氏が指摘する日本経済の状況とその対策は、かなり本質を突いたものであると考えられます。

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提案のメリットとデメリット

 当然といえば当然ですが、この提案に対しては賛否両論が出ています。肯定的な立場の人は、現在の大学教育があまりにもビジネスの現場から遠いことなどを引き合いに、就職に結びつきやすいカリキュラムにすることは学生にとってメリットがあると考えているようです。一方、否定的な人は、大学のカリキュラム分離が一種の階層の固定化につながる可能性があることや、実利ばかりが重視され教養が軽視されることなどを懸念しています。

【転載終了】


こういう話は昔聞いた気がするんですよね。

たしかトップ30構想とかなんとか言って、
一部の高度な教育を行う大学群と、一般教養を学ぶその他の大学群…
そんな風に今の大学を分けるような案だったはずです。

紹介した記事に触れられている提案は、さらに踏み込んだ感じですよね。

何でも二極化してしまうのが、いまのトレンドなんですかね~。
改革は必要ですが、学びたい人に学ぶ機会が奪われることがないようにしてほしいです。

それはそうと、この提案を一番脅威に思っているのは、大学の教授陣かもしれませんね。
自分たちの職場がなくなってしまうかもしれないのですからね。

ありがとうございました。








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