自習室やめました
お久しブリです。
今日から新年度・新学期ですね。
ご入学された方、おめでとうございます。
私の住む街は、ギリギリ桜が咲き残っている感じです。
晴れた空に桜が美しい、こんな日に入学式とは何とも良いものです。
さて、昨日の記事に書けなかった自習室をやめた３つの理由についてです。
３．１１以前は自習室を開放していたのですが、
当塾は３．１１の大震災以降、自習室の開放をやめました。
高校生向けには開放しているのですが、中学生には不要だと判断しました。
その理由は３つあります。
１つは、こちらがきちんと生徒さんの所在を把握できないことです。
自習に来ている生徒がいて、たまたま筆記具を買うために塾から外出していたとします。
そのときに大震災が起きたとしたら、私たちはその子の安全を確保できません。
あるいは、家では塾に行っていると思い込み、でも本人は友達と遊んでいると、
緊急時に対応できなくなるだけでなく、問い合わせがあった際に混乱してしまいます。
このようなことを防ぐため、
いつ塾に行っているのかを家庭できちんと把握できるように、
また塾もスタッフが必ず塾生の入室を把握できるようにすべきと考えました。
2011年３月の大震災はこうした危険性を教えてくれたと思います。
当時、和光市は大丈夫でしたが、もし停電にでもなれば、
自慢のシステムも使い物になりません。
携帯電話がほとんど使い物にならなかった経験も忘れてはならないと思います。
２つ目は、自習と称して友達と話していたり、睡眠タイムにしていたりと、
それならば、授業でちゃんと勉強させた方が良いと思うからです。
ですから、当塾にはいま自習という名の放置は一切ありません。
あるのは教室で真剣に集中して勉強することだけです。
受講講座によって無料サポートがついています。
強いていえば、これが自習に代わるものかもしれません。
もちろん講師の指導の元において行われています。
可哀想なことに講師が見ているのでサボれません。
自習室に講師が常駐することはまずありません。
講師がいるならそれはもう授業ですからね。
自習に集まる子が高い志を持っている保証もありません。
当塾も以前、近所のコンビニへ足繁く通う塾生が何人もいました。
それで結果が出るなら、そもそも塾に行かなくても大丈夫なはずです。
最後に、自習している子が必ず成績が上がるわけではないと知ったからです。
むしろ、毎日の生活を規則正しくした方が、成績が上がります。
以前は夜の２２時、２３時まで自習を許していたことがありました。
しかし、これは全く良くないことでした。
当時は若かったのだ経験不足だったのだと思うようにしていますが、
今も反省しています。
生活のリズムを塾が率先して崩していたのですから、元も子もありません。
自習云々よりも、ちゃんとした生活をさせる方が大切です。
そのために授業の終了時間も２１時１５分までにしました。
質問等でどんなに遅くなっても２２時には家に帰り着いています。
塾より、勉強より、毎日の生活をきちんとさせることの方が重要です。
面白いもので、それで成績が下がったという事実は１つもありません。
むしろ、成績はあがっているので、決断して良かったと思っています。
これはずっと以前のことになるのですが、
自習に行くと家に伝えて、遊びに行ってしまった子がいたことがありました。
そのことがなぜ判明しかといえば、その子がいわゆるカツアゲに遭遇し、
親御さんに知れるところとなったからでした。
（その後、その子はきちんと自習するようになりましたが…）
今は大分落ち着いたように思いますが、
中学生の世界は刺激に満ちていますので、
夜の駅前でどういうことに遭うか分かるものではありません。
授業終了時間を早くしたのは、そういう点も考慮したからです。
昨日の記事でもふれましたが、
自習が出来る子は家庭でも勉強できます。
自習室云々の前に、
自分で勉強する習慣と勉強方法をまずは身につけさせるべきです。
何度も言いますが自習を否定しているのではありません。
当塾も高校生用には自習室を用意していますからね。
きちんと活用できるようになってからであれば問題ないと思います。
学んだことを練習するのはとても大切なことです。
でも、成績で困っている人は、その練習がうまく行かない人が多いのです。
だから練習の時にこそ、指導者がいるべきです。
練習が必要な子に自習室はどうなのでしょうか？
なんだか間違った方向に行っている気がします。
もちろん最初から自習する空間が欲しいのなら良いと思います。
本当に自習室が必要なのかどうか、
そして自習室をきちんと使いこなせるのか、
まずはそこを見極めることが肝心なのでしょうね。
自習室なんてなくても、
しっかり成績を伸ばしている塾が当塾以外にもたくさんあります。
誤魔化されないようにしたいものです。
ありがとうございました。
※カテゴリー変更しました。12/8