肝心なこと
お久しブリです。
連休中、ちょっとばかり体調を崩したのですが、ようやく復活してきました。
塾生は、中間テスト前。
今回は連休もあったので、多くの子がすでに学校のワークを終わらせているようです。
教室長の指導も徹底しています。
先日、塾生にも話したのですが、
今年度、最初のテストは、一年をうらなう意味でとても大切なものです。
塾生のみならず、みんな頑張ってほしいと思います。
さて、しばらく記事を書いていない間にも、世間では色々なことがあったようで、
今日はいつも勝手に転載させていただいているInDeepさんの記事を紹介します。
最近、富士山が世界遺産に登録されるということが確実となったニュースを知りました。
ただでさえ最近ドヨンとしていた気持ちがさらに落ち込んだという感じはいたします。
どういう風にこの「ドヨン」とした感じを書けばいいのか・・・。
たとえば・・・どこかの国の、名も知らぬ数十人規模の住む小さな村に「神様」としてまつられている石コロか何かがあるとする。それはその村にずっと精神的な伝承と共に伝えられてきて、それこそ村の守り主であると考えている人々にとっては、世界で何よりもそれが自分たちの生活と存在にとって大事なものであると思います。どんな雄大な世界遺産よりも。
でも、それを「世界」に持っていって、何か世界遺産でも国宝でも何でもいいですけど、それらと並べて、
「さあ、このふたつの価値を決めて下さい」
というようなことになれば、そのどこかの村の神様は「価値のないもの」として人前に晒されることになってしまうと思われます。
そうならないためにはどうすればいいか。
「自分の神様」に辱めを受けさせないためにはどうしたらいいか。
それは「比較させないこと」であり、つまり「関係ない人前に出さない」こと。
それを神様だと思っている人以外の前には決して出さないことかと。
世界遺産になった「聖なる山」の行く末
しかし、世界遺産のうちのいくつかは、どうにも、グローバルという名のもとの「白人価値観的支配カルチャー世界」に売り飛ばされてしまった感じがします。
そして、ついに富士山も。
「富士山を神様とも何とも思っていない人たちに『それに神様の価値があるかどうかの判断を委ねる」という、日本の歴史が始まって以来の大惨事となっています。
山というのは、世界各地でその国やその地域での「ご神体」のような存在となっていて、それは「その地にあるから」そうなっているものではあるはずです。そこに見えるから。
世界には「7つの聖なる山」と呼ばれるものがあって、
・シャスタ山 (米国)
・富士山 (日本)
・マチュピチュ (ペルー)
・シナイ山 (エジプト)
・チョモランマ / 英名エベレスト (ネパール)
・キリマンジャロ (タンザニア)
・セドナ (米国)
がそう呼ばれているものですが、世界遺産の登録リストで調べてみますと、上の中で世界遺産になっているものは、
・マチュピチュ
・キリマンジャロ
だけです。
世界的な聖なる山ともいえるシナイ山もチョモランマも世界遺産ではありません。
シナイ山はその麓に建つ聖エカテリニ修道院が世界遺産となっていて、チョモランマは麓のネパールのサガルマータ国立公園が世界遺産となっているようですが、山そのものは世界遺産ではありません。
宗教都市だったとして捉えられているマチュピチュは、便宜上の理由以上に、「外来からの人を遮断したかった」という理由は存在していたであろう古代都市だったはずですが、今では誰でもかれでも観光地としてやってくる。その地域の人じゃない人たちが。その山の神様なんてどうでもいい人たちがどんどやって来る。
どんどん神の領域に土足で入ってくる。
▲ マチュピチュ。
そういう場所はもはや「神は消えた場所」となっていくはずです。
認識されない背後の神。
自分を好きではない集団から神々は逃げるはずですので。
そこは死んだ場所。
文字通りの廃墟。
そしてそれが未来の富士山の姿になりそうです。
神が消えれば山はただの地質的盛り上がり。
まあ、外国人にとってはその国の神様が消えることなんて関係ないですしね。
【転載終了】
まったくもっともなご意見だと私は思いました。
このニュースを聞いた時、
私は富士山が怒って噴火するだろうなと思いました。
あなたは、この件をどのように思いますか?
実は富士山、私は登ろうと思ったことがありません。
河口湖や山中湖へ行っても姿を隠してしまうので、近くで見えたこともありません。
いつも遠くからそっと富士山を見ているだけです。
それでも、小さく富士山が見えると、とてもありがたい気持ちになります。
ありがたいからこそ、登ろうと思わないのかもしれませんが。。。
富士山の姿を見てありがたく思う方ってたくさんいらっしゃると思います。
そんな富士山に対する私たちの特別な気持ちを横において
世界遺産になれば経済的に・・・というだけで話を進めてもらいたくないと思います。
富士山の現状にも愕然とします。
アルピニストの野口健さんのブログ記事、
富士山の世界遺産登録へマッタ!を読むと、色々考えさせられます。
ゴミ問題なんかもあって、このままの富士山でもいけないようです。
いずれにしても、私たちはすでに富士山を相当怒らせてしまっているのではないでしょうか。
ありがとうございました。