部活動について その1

お久しブリです。
今日は部活についてちょっと触れておこうと思います。
もちろん、こういう悲しいニュースがあったからです。

自殺前日「今日も殴られた」母親に打ち明けていた 桜宮高2年自殺

自殺前日、母親に「今日もかなり殴られた」と打ち明けていた。昨年12月、大阪市立桜宮高校(都島区)の男子バスケットボール部主将だった2年の男子生徒=当時(17)=が顧問の男性教諭(47)から体罰を受け、自殺した問題。市教委は8日に開いた会見で体罰の状況や、生徒の悩む様子などについて説明したが、体罰と自殺との因果関係について「これから調査する」と繰り返した。

市教委に対する母親の説明によると、生徒は自殺前日、練習試合を終えて帰宅した際、いつもよりも明るい声で「ただいま」と言った。「試合には負けた」「お弁当、おいしかったよ」。何げない親子の会話の中で、生徒は顧問の体罰をこう打ち明けた。「今日もかなり殴られた」

 この日夜、いつもなら入浴する時間帯になったが、生徒は「勉強する」と机に向かった。母親が最後に生徒を確認したのは自殺当日の午前1時ごろ。床にうつぶせになり、机には参考書とともにルーズリーフがあった。

 自宅から見つかった遺書や、顧問宛ての手紙にはルーズリーフが使われていた。手紙は数日前に書かれており、「ほかの生徒も同じこと(ミス)をしているが、自分だけがたたかれる。つらい」という趣旨の記載があった。遺書には親に対して「育ててくれてありがとう」と書かれていた。

 顧問は市教委に対し、体罰について「自殺の前日に加えて、1、2度。手の指先だけでたたいた。生徒の気持ちを発奮させるためにやった」と説明。一方、生徒の親は「もっと多い」と反論しているという。

 「遺体を見てください」。市教委によると、自殺翌日に行われた通夜の場で、生徒の母親は顧問にこう促した。

 口がはれた生徒の遺体を前に母親が「これは体罰ではないのか」と問うと、顧問は「体罰です。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪したという。

1月8日(火) 産経新聞

【転載終了】


僕は、このニュースを聞いた時、これは生徒への虐待だと思いました。
痛ましいとしかいいようがありません。

報道によれば、件の顧問はいい顧問だったとか、熱血教師だったとか言われています。
しかし、それはどうなのでしょう。

この辺りを、勘違いしてしまっている人が多いように感じるのですが
もし、いわれている通りなら、人が死ぬことにはならないのです。

言葉が分からない動物に芸を仕込むのとは訳が違います。

本来、指導に暴力は必要としないはずです。
今回の顧問は体罰(暴力)による恐怖心で言うことを聞かせているだけです。

僕に言わせれば、自分の考えや方針を言葉で伝えられない人、
あるいはカッとなってすぐに手が出る人、その程度の人です。


どうもこの顧問を擁護する動きもあるようですが、
体罰を見て見ぬ振りした人たちが自分に害が及ぶのを避けようとしているのでしょうか。

いずれにせよ、死まで人を追いつめたことに変わりはないのです。
この顧問だけに限らず、関係者は全員逃げずに、
今回のことをしっかりと胸に刻むべきだと思います。


いま、部活は何のためにあるのか、を考え直す時なのでしょう。
この話題については、長くなるので分けて記事にしようと思います。

未来ある若者が、こうやって自ら命を絶っていく。
そのことを私たち大人はどのように受け止め、気持ちを整理すればいいのでしょうか。

残念でなりません。


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