カンダタより、お釈迦様はどうなの?
こんにちは。
十文字高校の説明会で、生徒さんが授業でディスカッションをしている様子を見せてもらいました。
そこでちょっと思い出したことがあったので、それをメモしておこうと思います。
その授業では、芥川龍之介の「くもの糸」を題材にして、
「カンダタが下りろと言ったことを、あなたは肯定しますか、否定しますか」
というテーマで議論していました。
たぶんカンダタがくも糸を上っている時に、
自分の後から上ってくる他の罪人達に「下りろ、下りろ」とわめいたシーンを取り上げているのだと思います。
ディスカッションですので、どちらが正解とかいうのではありません。
肯定か否定か、分かれてそれぞれが自分の正当性を主張します。
それで何を思い出したのかというと、
自分がかつてこの物語に違和感を感じたことでした。
- お釈迦様はなんでカンダタだけ助けようと思ったのか?
そもそも、お釈迦様はカンダタが数々の非情な行いをしてきたことを知っています。
それはもうお釈迦様ですから、カンダタが糸を独占しようとすることは予測の範囲内でしょう。
それでは、
- カンダタが改心して、みんなに糸をのぼらせると期待した…のでしょうか?
であれば、
- お釈迦様は罪人全員を救うつもりがあった…のでしょうか?
そんな風に思うのです。
ま、今風に言えば、わざわざそんなことして「逆にヒドクね?」って感じです。
お釈迦様ともあろうお方が、何の思慮もなくああした行動に出るとも思えません。
そうでなければ、子どもが虫けらにするような仕打ちを、お釈迦様は人間に対してしたことになります。
お釈迦様の意図とは何なのでしょうか?
私はまだまだ修行不足のようです…。
そんなことを思い出したのでした。
あなたはどう思います?
もしお釈迦様の意図が分かる方はぜひとも教えてください。
ありがとうございました。