二人静という花の由来

お久しブリです。

当塾では毎月、塾生や親御さん向けに教室通信『二人静』というものを発行しています。
二人静には『琴線』という私の書いたコラム?のようなものがあります。
最近は、当塾スタッフの記事が多いので、隅っこの方に申し訳程度にあるだけですが…。

新年度からは改装の終わったアルコイリスカフェさんにも再び置いていただいています。
機会がありましたら、ぜひ実際にお手に取ってみてください。

画像の説明
〔写真は愛用の湯飲み(益子焼)です。〕


今回は3月18日の記事の続き、2回目の発行号に掲載された記事です。

▽八月号(前回)の続きである。二人静という花の由来は能楽にあるら
しい。私は大学時代に何回か実際に能楽堂へ能を見に行ったことがあるが、『二人静』という演目があることは知らなかった。機会があれば見に行きたいと思う。

▽さて二人静であるが、この花を見た昔の人がどうやら能楽の四番目ものである「二人静」を連想したようだ。四番目とは、能の物語は主題別に五種類に分けられ、その中の四番目(通称狂や雑能物とも言われ、劇的なものが多い。)の物語のことである。

▽あらすじはこうである。吉野山勝手明神の神職が神事に供える若菜を摘んで来るように女に命じる。その菜摘女が若菜を摘んでいると、怪しげな女に一日経供養を頼まれる。それを神職に告げると菜摘女は狂乱状態になる。憑き物の正体を尋ねると静御前(源義経の愛人)と答え、蔵に納められていた静御前の装束の柄を言い当てる。菜摘女がこれを着て舞い始めると静の亡霊も現れて共に舞い始める。

▽二人静の2本の花穂を、この2人の女性の舞に見立てたのがこの花の由来である。調べてみるとかなり面白そうな舞台が展開されるようである。菜摘女と静御前の亡霊が終始同じ衣装で、かつ寸分違わぬ所作で共に舞う。面をつける能楽では相手が見えにくく、あたかも寄り添う影のようにピッタリと舞わねばならないことから、最も難しい技を要すると言われているらしい。花の名前からこんなことを知ることができた。今日は、二人静の湯飲みでゆっくりお茶を飲もう。

二人静 平成14年9月号掲載

昔に自分が書いた文章というのは、
読んでいて恥ずかしいは恥ずかしいのですが、懐かしいという気持ちもあるんですよね。
20代の頃の自分に再会しているような不思議な感じがします。

前回が18日、今回が28日。
たまたま8のつく日に琴線の紹介が重なりましたね。

これから8のつく日は琴線紹介デーにしようかな…。
どうなるか分かりませんが、そういうのも面白そうです。
ありがとうございました。





「名古屋名物」両口屋是清 二人静(平箱2入)

まんが能百番



和光無限塾 [和光市 塾 英語 英検]

コメント


認証コード6722

コメントは管理者の承認後に表示されます。