ヨドバシカメラ続編(学歴フィルター⑤)

お久しブリです。

新入社員が退職した。(後編)

(前回ブログからの続き)

気のせいかもしれないが、Kさんの雰囲気が変わった気がした。
オドオドしたところが消え、目から意志が感じられるようになった。
「Kさん。社会人の時間は長い。22歳で入社して、定年は60歳。約40年もの年月だ。
つまり社会人にとって入社後の10年は、大学で言えば1年生に相当する。
たとえば大学の野球部に入部したとして、1年生のうちは球拾いやグラウンド整備、筋トレなど地味なことばかりだろう。
楽しいどころか、むしろツラいだろうね。でも、彼らは野球部を辞めない。なぜだろう?」
「・・・野球が好きだから、ですか?」

「そうだろうね。野球が好きで、うまくなりたい!という情熱がある部員は、そのつらさの向こうに自分の成長があることをイメージする。
だから乗り越えられる。逆に、なんとなく野球部に入った人はとても耐えられない。
『野球つまんね。サッカー部に行こ。』と思ってしまう。」

「・・・」

「そうやってサッカー部に移った一年生を待っているのは、やっぱり筋トレや100メートルダッシュなどの地味な練習だ。
サッカーに対する情熱がない人は『サッカーもつまんね』と思って転部する。
その後は似たり寄ったりだ。
テニス部では素振りに嫌気がさし、バスケ部ではハードさに耐えかね、吹奏楽部では音を出すのに一苦労、マンガ研究会に入ってもいきなり絵が描けるようになるわけじゃないし、演劇部では発声練習ばかり・・・すべて同じだ。
最初からいきなり上手にできたり、楽しいなんてことは滅多にない。
本当の楽しさにたどり着くには、努力と情熱が必要だ。
短期間で転職を繰り返す人は、これと同じ。楽しさにたどり着く前に職を変えてしまうから、幸せになれない。」

「・・・僕が、そうなると?」

「それはわからない。ただ、公務員を目指す理由がさっきの答えのレベルだとすると、幸せにたどり着く可能性は低いぞ。
大切な人生だ。自分がどんな職につくべきかを、もっと真剣に考えたほうがいいと思うよ。」

「・・・わかりました。ありがとうございます。」

Kさんが、どんな気持ちで私の話を聞いたのかはわからない。
「こいつウゼぇ。」と思っていたかもしれない。
しかし、相談を終え退職届を提出して去っていく時の彼は、それまでと違って後ろ向きな逃避ではない、前を向いて一歩踏み出そうとする者の顔をしていた。




就職活動サイトに掲載するエピソードとしては、シビアすぎる内容だと思います。
当社を志望する人が減ってしまうかもしれません。
それでも、就職活動中の学生の皆さんに伝えるべき内容だと考えました。
皆さんにとって「職に就く」ということを考える上での参考になれば、幸いです。

株式会社ヨドバシカメラ
採用チーム 山下敬史

【転載終了】


これはどんなことも全く一緒ですよね。
勉強も同じです。

『本当の楽しさにたどり着くには、努力と情熱が必要だ。』

よく、勉強の何が楽しいのか分からないという人がいます。
またそういう声があるから、何となく楽しいような雰囲気を演出する塾もあります。
友達や先生とわき合い合いとしている時間を意図的に作るのです。

でも、『本当の楽しさにたどり着くには、努力と情熱が必要』なのですよ。
それは勉強もスポーツも仕事も同じです。

なぜか部活では我慢できるのに、勉強だとそれが我慢できない…
当てはまる人、結構いるんじゃないですか?


画像の説明

勉強もやっているうちに、
理解する喜びや自分が高まっていく高揚感という本当の楽しさに目覚めます。

でも、ほとんど人がそこにたどり着く前に、自分には無理だとあきらめてしまいます。
これは本当にもったいないことです。

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たまたま興味があったり、何かのきっかけで好きだったりすれば、うまく行く。
勉強をそんな博打みたいに捉えるのでは何とも悲しい気がします。
ほとんどが食わず嫌いでしかないのに…。

画像の説明

必ず「あっそうか」というその瞬間が誰にもおとずれるはずです。
少なくとも小中学生で習う内容であれば。

ただ、そこにたどり着くまで待ってくれない大人や学校がいけないのですよね~(泣)
このあたりが問題なのでしょうね。

とにかく、当塾では、雰囲気でごまかすようなことは一切しません。
辛抱することを学んでもらい、自分で学ぶ楽しみに目覚めてもらいたいと考えています。
それを理念として、また教育の主軸としているのです。

そういう風にまっすぐ向かっていれば、
人生で安易に流されることも減るのではないでしょうか…。

ありがとうございました。




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