子どもが自信をなくす時
お久しブリです。
夏期集中学習スタートから一週間経ち、塾生も流れに乗ってきているようです。
気持ちのいい真剣な空気が教室に充満しています。
夏休みは油断すると生活のリズムが崩れやすいものです。
いったんリズムが狂うと、それを取り戻すのに時間がかかります。
塾もそうですが、習い事や部活など、怠け心から遅刻・欠席が多くなると危険信号です。
時間を守る大切さは学校の長期休みであっても変わるものではありません。
何だか説教くさくなってしまいましたが、塾生は時間前に全員着席して学習モードを作ります。
授業中に集中するのは当たり前、授業前からしっかり心の準備をします。
本当に素晴らしい!
さて、みなさん夏休みの宿題の進みはいかがでしょうか?
うちの子(次男)も苦労しながら、何とか少しずつ宿題をこなしています。
夏休みのドリルって言うのですか?
あのワークが宿題に出されるようになったのは、いつからなのでしょうね?
先日、そのドリルが終わったから採点して欲しいといわれました。
宿題一覧を見ると、各家庭で丸つけ、間違い直しをした上で提出となっていました。
内心『面倒くさ~』と思いましたが、仕方ありません。
「どれどれ」なんて言いながら採点を始めました。
小学3年生の次男坊は、まず字がえらく汚い。
採点しているだけで『ムッ』としてきます。
簡単な計算で間違っていたり、きちんと問題を読んでいないことからミスをしたり、
いろいろとアラが見つかるわけです。
本人は、「ああ~満点じゃなかったかぁ~」なんて気楽なことをほざいている始末で…。
私は採点しながら『なんで、そんなところで間違えるんだ!?』と
もう、何度も何度もキレそうになりながら、丸つけを続けました。
その時に、ふと思いました。
このドリルの採点で、親が子どもを叱ることがあるんじゃないのか?と。
ちょっとしたミスでも、カッと感情的になって、
「どうしてお前はそういう間違いをするんだ!」とか、
「なんで、きちんと問題を読まないんだ!」とか
言ってしまう場合があるんじゃないでしょうか。
酷くなると「お前は文章問題が不得意なんじゃないか」とか、
「これくらいもできないんじゃあ・・・」なんて言葉まで。
親にしてみれば、ちょっとした感情の発露(?)かもしれませんが、
子どもの側は、そういわれたら面白くない。
怒られるのなら、やりたくないと思ってしまうのが普通です。
勉強が嫌になる原因の1つを親がつくっているのかもしれません。
たとえば、ご飯をつくってあげたとします。
それを食べて
「なんでこんな味付けなんだ。料理の基礎からできてないじゃないか。」
といわれたら、相当へこみますよね。
「よし、明日からもがんばって料理するぞ!」と思える人って、
どれくらいいると思いますか…?
子どもが一生懸命ドリルをやったのに、
「なんでこんな簡単な計算もできないんだ。」なんて言ったら、どう思うでしょうか。
夏休みのドリル。
家庭での採点には、こんな落とし穴があるような気がするのです。
偉そうなことを言っていますが、私もキレそうになりました。
自分の子だとどうしても冷静でいられないのですよね。
でも、そこで感情のままに言ってしまったら、
きっと次男の勉強意欲まで奪っていたと思います。
私は堪えました。
もう本当にここ(口を指さして)まで出かかった言葉をがんばって飲み込みました。
あなたはどうですか?
思わず強く言ってしまいそうになったことってありませんか?
夏休みのドリルの危険なわな。
あれは要注意だと思うのです。
もし、言ってしまったら、ちゃんと後で「ごめんなさい」と謝りましょう。
だって、そんな専門家でもない親の一言で、
その後の数年間~十数年におよぶ勉強が嫌なものになってしまったら、
かわいそうじゃあないですか。
親として、どんな状況でも子どもの一番の応援者でありたいですよね。
ありがとうございました。
※カテゴリー変更しました。12/8