混乱の授業参観~ひととよう

お久しブリです。

今日は長男の通う小学校で授業参観がありました。

何でも「総合学習の時間に調べたことを一人一人発表する」とかで、
「3学期に入ってから、この日のために準備をしてきた」そうで、
「発表は体育館で行うので、ぜひ聞きに来て下さい」と学年便りにあったので行ってきました。




時間前に体育館へ着いたのですが、
ちょうど6年生全員(120名ほど)が先生の諸注意を聞いているところでした。

「では、それぞれの発表の場所へ移動して下さい。」という先生の言葉で
児童それぞれが移動開始。

すると体育館が雑然としてきました。
私も自分の子のブースを探し、始まるのを待っていました。

説明開始時間が近づくと、なぜか先生によるカウントダウンが「3・2・1…」と。
何でカウントダウンしてんだ?と思っていると、「はじめー!」と先生の掛け声がかかり、
それを聞いて子供たちがいっせいに発表を始めたのでした。

その時の様子を写したのがこの写真です。

画像の説明
ついたてや壁を使って40ほどのブースがありました。



これを見てお分かりになると思いますが、体育館に簡易ブースがずらっと並び、
説明する児童と話を聞く児童に分かれて、順番に発表を行っていました。

画像の説明
保護者もそれぞれのブースで話を聞きます。



まあ、もう何が言いたいのかはお分かりだろうと思います。
そうなんですよ、発表者が何を言っているのかさっぱり聞き取れないんです。
まったく発表どころではないのです。

子供たちがいっせいに説明し始めるだけでなく、
マイクで指示を出す先生に、知り合いと話し始める保護者もいますので、
体育館全体がうわ~んうわ~んと反響が反響を呼んで、とんでもないことに。

子供たちは一生懸命なのですが、あまりに環境がよくない…。
もっと丁寧にやった方が良かったのではないかと思う有様でした。


結局、長男が説明していた内容もよく聞こえませんでした。
タイトルは、たしか『世界の肉団子』だったかな?

「ミートボール」とか何とか言っていたのは聞こえたような気もしますが、
判別できたのは、それくらいでした(笑)

長男には、今度ゆっくり聞かせてもらおうなんて思いながら、
あまりの騒々しさに、たまらず私は体育館を出てしまいました。




体育館を出て、昇降口に向かって通路を歩いていくと、
通りかかった音楽室から歌声が聞こえてきました。

どこかで聞いたことのある歌だったので、
思わず立ち止まり聞き耳を立ててしまいました。

「ひ~~とが~~ひゃくね~んつ~~~♪」

そうなんです。一青窈の「ハナミズキ」を歌っていたのです。
音楽室の中は見えなかったので何年生が歌っているのか分かりません。

今時の小学校って「ハナミズキ」なんて歌うのですね。
音楽の教科書に載っていたりするのでしょうか…。

子供たちの「ハナミズキ」を聞いていたら、9.11のことが浮かびました。

◆『僕らの音楽』  一青窈 インタビュアー・鳥越俊太郎(2004年5月8日OA)

ひとと語録②
“(ハナミズキは)3年前の9月11日を受けて作りました。…ニューヨークに友達が行ってまして、実際のあの映像も衝撃的だったんですけれど、それ以後その友達が毎日メールを送ってくれたんですよ。日が経っても何も癒えることがなく、ただ心的外傷がつのっていくという…。たとえテレビとかだと薄れていくじゃないですか。薄れていくのと反対に、友達の気持ちはどんどんつらくなっていくという、このなんというか反比例を、何か形にしたいなと思って。”
“それまで戦争については実のところちゃんと考えてなかったんですよ。ひとごとなんで。だから大切な人が巻き込まれないと考えられないという事実にもやっぱり愚かだなって思ったし、でもそのときにもっと優しい気持ちを交換できたらなって思ったんですよ。…友達までは幸せを願えるけど、その彼女まではひょっとしたら、べつにいいやって思えちゃうじゃないですか。そうじゃなくてそこまでが幸せになってくれたらっていう”

【一青窈ジャーナルより】



喧騒から逃れた先で「ハナミズキ」の旋律っていうのは、なかなかのものでした。
肉団子ではなく、9.11に思いをいたしながら小学校を後にしました。

それにしても、今日の授業参観は何だったのでしょう…。
長男はあれが小学校最後の授業参観でした(笑)

まあ、何だかのんびりしていて、それはそれでいいのかもしれませんな。
ありがとうございました。

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