幸せはどこに・・・

こんにちは。
今日は「高校生活を楽しんでもらいたいから」の中でふれた
塾生との会話で気がついたことについてメモしておきます。

中学校の時に部活動などに熱中していた子は、高校に行くと物足りなさを感じる場合があるようです。
そういう生徒さんが、自分が想像していたような部活動や学校生活が送れないと相談によく来ます。

そんな塾生と話していて気がついたことがあります。
皆さんも同じような悩みを多かれ少なかれ持ったことがあるかも知れませんね。


ある生徒さん(A君)は、中学校時代にバスケ部に所属していました。
となりの中学校が強かったので、まずは1勝を目指して部員みんなで頑張っていたそうです。

結局、最後の大会でも勝つことが出来ず、試合のあと部員みんなで泣いたそうです。
それでもみんなで作り上げた一体感や育んだ友情はかけがえのないものとなったようでした。

そんな貴重な体験をしたからこそ、
高校でも中学時代と同じように皆で一丸となって部活に打ち込みたいと考えたようでした。

しかし、現実は中学校の時と違いました。
彼が考えているような部活動の姿はそこにはありません。

それで、A君は、私のところに相談に来たのでした。
「中学校の時みたい」にしたいのに、そうならない…と悩みを話してくれたのでした。

こうした悩みを持つ子は多いです。毎年、春から夏にかけてこうした相談を受けます。
高校に入ったはいいが、想像と違っていてどうすればいいか分からない…。

A君の場合、
その子は中学時代の部員と同じような一体感や部活へのひたむきさを高校でも求めていました。

しかし、中学校時代、それらを得られたのは、何としても1勝したいという目的があったからです。
つまり、1勝という目的を果たす、その中で部員間の一体感や友情が生まれました。

高校へ行き、A君の目的は変わってしまいました。
バスケをして試合に勝つことから、部員間の一体感を求めてしまったのです。

「幸せは何か他のものを目的とした時に副産物として得られる」
これはあるものの本に書いてあった言葉です。

自分が得たいと思うものを直接目的にしてしまうと、それを得るのは難しくなるのかもしれません。
高校へ行って悩んでしまう人も、このように考えている場合があるのではないでしょうか。

考えてみれば、私が学生の時も、似たような経験をしたことがあります。
昔のように…とは思っても、なかなかうまく行きませんでした。

きっと目的が変わってしまったのでしょうね。
あなたはどうですか?そんな経験ありませんか。

これが塾生によって気づかされたことです。


そういえば「大切なものは目に見えない」って、星の王子様に書いてありましたね。
目に見える目標を立てて、一生懸命にやっているときに、
副産物として本当に大切なものを味わえるのかもしれませんね。

そんな風に思いました。
ありがとうございました。

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