埼玉平成高校
昨日も高校説明会はあったのですが、更新できませんでした。
今日こそは。まずは埼玉平成高校。
埼玉平成高校は昨年から「言葉に強い生徒を育てます」というスローガンで学校改革をしています。
これ、とても良いと思います。
受験でどうこういう前に、まずはきちんと母国語を使えるようにするのは大切です。
自分の感情を表現するのに「ムカつく」だけでは、だれからも理解されませんよね。
以前、二人静(教室だより)にも書いたのですが、共同作業に加わらないある小学生と話したとき、
その子が「うぜー」「めんどくせー」「むかつく」しか言わないので、困ってしまったことがありました。
その子は自分の感情をこのたった3つの言葉で表現していたのです。
学校でも何かと問題を起こし、そういう意味では保護者内で有名な子でしたが、
言葉数の少なさには、驚きでした。というより可哀想でした。
良いことがあっても「楽しい」「嬉しい」「面白い」くらいの表現しかできないのではと思います。
せいぜいがそれらの言葉の最初に「チョー」をつけるくらいでしょう。
日本には「以心伝心」という言葉がある通り、
何となく言葉を交わさなくても通じ合うものがあります。
でも、今の時代、同じような境遇に育つ人ばかりではありません。
日本人同士でも分かり合うためには言葉が必要となりました。
自分のことを分かってもらうために言葉を使い、相手を理解するために言葉を知らなくてはなりません。
寂しさを抱える人が多くなりましたが、
言葉による深いコミュニケーションが取れないことも原因にあるのではないでしょうか。
言葉に注意を向け、言葉を大切にする埼玉平成の教育の中で育てば、
きっとここの生徒さんたちはよい人間関係をつくれるのだろうなと思いました。
加えて、高校3年生全員が茶室で茶道を経験するのも、よい取り組みだと思いました。
埼玉平成高校内の茶室
日焼けした運動部バリバリの兄ちゃんが「結構なお手前で」なんて言ってたらちょっと楽しそう…。