80点はやり過ぎな気がする

お久しブリです。

志望校合格をゴールではなく、未来へのスタートにする専門家、ブリさんこと神澤武利です。

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こんなニュースがありました。

埼玉では特段珍しいことでもないのですが、
やっぱりどこかいびつな感じがするんですよね〜。

関大一高、専願合格者9割にあらかじめ「内定」

大阪府吹田市の関西大学第一高校が今春の入試の際、中学校での成績などを基に、専願合格者の約9割をあらかじめ「内定」していたことがわかった。

 不合格者の中には、試験で内定者より約80点も高い点数を取りながら不合格となったケースもあった。同校はこうした実態を公表しておらず、大阪府は「入試制度の説明が不十分」として改善を指導した。

 同校のパンフレットによると、専願の受験者の試験は5教科(各100点)の筆記と内申点(80点)の計580点満点で行うとしている。

 ところが、同校は試験の約1か月前に関西圏の公立中学約100校の教諭らを集め、内申点や学内テストの成績、部活動などの実績を提示してもらう「事前相談」を実施して合格者の多くを内定、合否の見通しを中学校側に知らせていた。同校によると、約15年前からこうした方式を取っているという。

【転載終了】


もうちょっと詳しくのっていましたので、
こちらも紹介します。

<大阪・関大一高>入試前に大半「合格」 中学側と調整

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「関西大学第一高校」(大阪府吹田市)が今春の入試で、試験日の1カ月前に中学側と「受験相談」と称する事実上の入学者選抜を行い、中学での成績に基づき大半の合格者を内定した結果、内定者より79点も高い点数を試験で取ったのに不合格とされた受験生がいたことが分かった。「受験相談」の存在や結果は大半の受験生に知らされていなかった。大阪府は入試の選抜方法が不透明だとして同校を指導した。試験の前に生徒を早めに確保するこうした仕組みは全国の私立高校に広がっており、不公平な選抜や入試の形骸化につながるとして受験関係者の中から批判する声が上がっている。

◇不透明選抜、全国で

 関大一高がホームページなどで公表した今春の募集概要によると、入試は筆記試験が国語、社会、数学、理科、英語各100点の計500点。これに内申点として音楽、美術、保健体育、技術・家庭各20点の計80点を加えた580点満点の試験で合否を決めると明記し「中学3年間の活動実績なども考慮する」としているが、「受験相談」については一切記載していない。

 しかし、複数の関係者や関大一高の内部資料によると、今年2月10日の筆記試験の約1カ月前、少なくとも数十校の中学の進路担当者が「受験相談」として決められた期日に関大一高を訪問し、受験生の内申点や中学でのテストの点数を提示。関大一高はそれを基に個々人の合否の見通しを中学側に伝えていた。ただし、多くの中学は「筆記試験まで勉強を続けさせる」などの理由で、受験生には受験相談の存在やその結果を明確に伝えなかったという。

 関大一高側の説明者向けの内部資料には「中学側に『受験相談でマル(内定)をもらえば確約ですか』と聞かれれば『筆記試験でよほどのことがない限り不合格になりません』と言ってください」などと記されていた。実際、受験相談で内定が出た119人は全員が筆記試験を経て合格。試験での最低点は男子で312点、女子で284点だった。

 一方、同校は主に試験の成績で合否を決める「当日枠」も設けており、当初はその定員を約50人と中学の進路担当者らに説明していた。しかし、受験相談での内定者が当初想定していた約100人から119人へと増えるなどしたため当日枠を削減。合格者は16人にとどまり、50人が不合格になった。合格者の最低点は男子で390点、女子で370点。不合格50人のうち47人は受験相談での内定者の合格最低点を上回り、女子では79点高い363点、男子では66点高い378点を取っても不合格とされていた。

 こうした経緯を疑問視した関大一高の関係者は筆記試験の前後に複数回、大阪府に指導を要請。大阪府私学・大学課は「募集定員や点数の逆転に不透明な部分があり、内部から不公平との指摘が出ている」として同校に改善を求めた。

 関大一高の橋本定樹校長は「中学からの要請もあり受験相談をしている。筆記試験の点数だけでなく中学での活動を考慮しているので、結果的に(合格最低点の)点差が広がってしまったが、分かりやすい制度にしたい」と話し、募集要項を変えるとしている。

【転載終了】


私自身、
入試の全てが透明になることは
あり得ないと思っているので、

事前相談が良くない!
とは思っていません。

実際、私どもの塾も
私立高校と事前相談しますからね。




でもね、

今までちゃんと頑張ってきたけど、
入試当日に実力が発揮できない、
そういう子を救うっていうんだったら、

試験当日に実力を発揮した人だって
合格させなきゃならんでしょう…。

それが、今回の記事にあるように
80点近くも得点の高い子が
不合格になってしまうしくみでは、

ちょっとどうなの?と思ってしまうのです。


もちろん、
この高校の事情が分からないので、
何とも言い難い面はあります。

ただ、5点、10点ではないんですよ…。




学校側も、きっと定員を満たすために
こうしたことをやっているのでしょう。

でも、それをやっているうちは、
いつまでも人気校にはなれないんですよね…。


生徒が集まらない恐怖を前に、
自らが変革することを後回しに
制度で子どもを集めている学校。

理念よりも現実を優先させた場所で、
子ども達はどんな将来を描くのでしょうか…。

今回の記事にあった学校のことだけを
いっているのではありません。




あまり良いことではないですが、
受験にはどうしてもグレーな部分が
ついてくるものです。

今回、残念ながら
不合格になったしまった子には

おっさん達(失礼!)の事情に
翻弄されたことを嘆いて

大切な時間を無駄にして
欲しくありません。

ぜひ、いまを思いっきり
楽しんで欲しいと思います。

悔しいし納得いかないかも知れません。

ですが、今ある環境の中で
精一杯毎日を充実させて欲しいです。

ありがとうございました。





すべての「学び」の前に鍛えるべきは、「教わる力」である。

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